✏️制度のポイント
- 業務中のケガや病気で休まなければならない場合、休業補償を受け取ることができる
- 労災保険から支払われるので、会社が申請・手続きする
- 受け取れる金額はお給料の約80%
- 正社員だけでなく、アルバイト・パート・派遣社員も適用される
休業補償とは
休業補償は、業務で生じた病気やケガで仕事を休んだ時に労災保険から支給されます。
やむを得ない事情で働くことができない場合にお金を受け取ることができる制度です。
休業手当との違い
休業手当は、会社都合での休業の際に会社から支払われるものです。
例えば、「業績が振るわず工場を閉鎖することになった」などで、やむなく休業する場合に通常の賃金の代わりに会社が支払います。
休業補償の金額計算
休業補償の金額は、お給料の80%が目安になります。
直近3ヶ月の平均賃金を日割り計算して算出します。
休業補償の給付期間
休業補償を受け取ることができるのは、休みがはじまって4日目からです。
病気やケガが治るまで、原則として給付を受けることができます。
ただし、給付開始から1年6か月経過しても療養中でその負傷又は疾病が治っていない場合には、休業補償給付から傷病補償年金に切り替わる可能性があります。
※これは、障害の程度によってどういった対応になるかがそれぞれ変わります。
休業補償の申請の流れ
休業補償は労災保険に関連する保障制度になりますので、会社が申請を行います。 対応する担当部署か担当者の方に申請について問い合わせましょう。
アルバイト・パート、派遣社員もOK
アルバイト・パート
アルバイトやパートとして勤務するかたも、労災保険の対象となっていますので、休業補償を受け取ることが可能です。
正社員と同様の条件が適用されます。
派遣社員
派遣社員のかたも、休業補償を受け取ることができます。
ただし、申請を行うのは派遣先ではなく派遣元になります。つまり派遣会社が申請を行うことになっています。
まとめ
- 業務中のケガや病気で休まなければならない場合、休業補償を受け取ることができる
- 労災保険から支払われるので、会社が申請・手続きする
- 受け取れる金額はお給料の約80%
- 正社員だけでなく、アルバイト・パート・派遣社員も適用される