✏️制度のポイント
- 赤ちゃんが重度脳性まひとなった場合に補償金が支払われる
- 本人は加入したり掛け金を払ったりする必要はない
- 加入している病院を選んで出産するのが大切
産科医療補償制度とは
赤ちゃんが重度脳性まひとなった場合に補償金が支払われる制度です。
公益財団法人日本医療機能評価機構が運営しています。
出産に絶対はありません。分娩の際に、なんらかの理由で生まれてくる赤ちゃんが脳性まひになってしまうことも考えられます。
そうした場合に、家族の経済的負担を補償してくれるのが産科医療補償制度です。
妊婦さん本人は掛け金など一切不要
産科医療補償制度は、病院やクリニック、分娩機関が加入する制度ですので、妊婦さんや家族が加入したり、掛け金を支払う必要はありません。
分娩機関が加入しているかどうかチェック
つまり、万が一赤ちゃんが脳性まひと診断されたとき、補償を受けるためには、産科医療補償制度に加入している病院を選ぶことが大切です。
病院やクリニック、分娩機関が制度に産科医療補償制度に加入している病院は、以下のマークを掲示しています。
また、公益財団法人日本医療機能評価機構のウェブサイトでも調べることができます。
補償の対象・金額は?
補償の対象となる条件
補償の対象となる条件は以下の通りです。
- 産科医療補償制度に加入している医療機関で生まれた
- 出生体重が1,400g以上かつ妊娠32週以上で誕生、または妊娠28週以上で低酸素状況を示す所定の要件を満たして誕生
- 先天性や新生児期の要因によらない脳性まひであること
- 重度の脳性まひであること(身体障害者障害程度等級1、2級相当)
補償の金額
補償の金額は以下の通りです。
総額 | 内訳 |
---|---|
3,000万円 | 一時金600万円+分割金2,400万円(毎年120万円×20年間) |
まとめ
- 赤ちゃんが重度脳性まひとなった場合に補償金が支払われる
- 本人は加入したり掛け金を払ったりする必要はない
- 加入している病院を選んで出産するのが大切